引き続き、「人工呼吸器は苦手~」という方に向けて人工呼吸器の基礎についての情報をお届けしています。
今回は人工呼吸器に関わる用語集をまとめましたので、是非ご活用ください。
看護師向けセミナー・研修のケアリングでは、人工呼吸器の基礎を理解できるセミナーも発信しています。
人工呼吸器に関連するセミナー開催予定はこちらです。いずれも基礎的な内容をしっかり学べるように工夫していますので、是非ご活用ください。
目次:
1.人工呼吸器に関わる用語集
- FiO2(inspiratory O2 fraction)
- 吸入酸素濃度
- PS(pressure support)
- 圧支持。換気量の維持のため、自発呼吸の換気量を補助する目的で使用される。
- PEEP(positive end-expiratory pressure)
- 呼気終末陽圧。肺胞の虚脱を防ぐ目的で付加される項目。
- P/F比(PaO2/ratio)
- PaO2とFiO2の比率。酸素能の評価の際に使用
- VT(tidal volume)
- 一回換気量
基準値:理想体重×6-8ml - MV(minutes volume)
- 分時換気量
I:E比
吸気時間:呼気時間の比
通常の呼吸では、I:E比=1:2とされている。 - ETCO2(end-tidal partial pressure of CO2)
- 呼気終末二酸化炭素濃度。呼気中のCO2分圧。換気が行えているか評価に使用。
正常な換気が行えていれば、ETCO2≒PACO2となる。 - VILI(ventilator-induced lung injury)
- 人工呼吸器関連肺障害
- VAP(ventilator associated pneumonia)
- 人工呼吸器関連肺炎
- PaO2
- 動脈血酸素分圧
- PaCO2
- 動脈血二酸化炭素分圧
- APRV(airway pressure-release ventilation)
- 気道圧開放換気
- CMV(continuous mandatory ventilation)
- 強制換気
- CPAP(continuous positive airway pressure)
- 持続気道陽圧
- NIPPV(*要注意)
- 現場や文脈によって異なる使われ方をする場合があるので注意。非侵襲的陽圧換気療法(Noninvasive Positive Pressure Ventilation)を指す場合や、非侵襲的間欠的陽圧人工呼吸(Noninvasive Intermittent Positive Pressure Ventilation)を指す場合があるのでしっかり確認しましょう。
- NPPV(noninvasive positive pressure ventilation)
- 非侵襲的陽圧換気
自発呼吸を感知して作動するSモード、自発呼吸とは無関係に作動するTモード、自然呼吸に合わせて作動しながらも、呼吸を感知しなくなるとTモードとなるS/Tモードの他に、SAS(睡眠時無呼吸症候群)に使われることが多いCAPAPやASVが存在する。 - PSV(pressure support ventilation)
- 圧支持換気
- SIMV(synchronized intermittent mandatory ventilation)
- 同期式間欠的強制換気
自発呼吸に合わせて換気回数を減らすことができる。自発呼吸が設定換気回数を上回ると補助換気が行われないため、過換気になる危険性が下がる。 - VCV(volume-controlled ventilation)
- 従量式強制換気
- PCV(pressure-controlled ventilation)
- 従圧式強制換気
- HFV(high frequency ventilation)
- 高頻度換気法
- HFJV(high frequency jet ventilation)
- 高頻度ジェット換気法
看護師向けセミナー・研修のケアリングでは、本記事以外にも人工呼吸器に関する情報を分かりやすく発信しています。
2023-05-26 更新