クイズ内容 |
デ・エスカレーションとは何か? |
解答 | 治療の過程で広域抗菌薬から狭域抗菌薬に変更すること |
解説 | 感染症の治療で使用する抗菌薬には、様々な種類がある。抗菌薬の選択方法として大きく分けてエンピリックセラピー(経験的治療)とデフィニティブセラピー(標的治療)の二つに分類される。前者は、原因菌が判明するまでの間に、感染部位により想定される菌を広くカバーできるような比較的広域なスペクトラムの抗菌薬を使用することを言い、後者は、原因菌が培養で同定された場合に、菌の感受性や感染部位への移行性などを考慮して最適な抗菌薬を使用することを言う。 通常、各種培養での原因菌判明までには72時間程度がかかるが、培養結果が判明した時点で、それまで使用していた広域抗菌薬を、より狭域スペクトラムの抗菌薬に変更すること、つまりエンピリックセラピーからデフィニティブセラピーへ切り替えることをデ・エスカレーションと呼ぶ。
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