クイズ内容 |
褥瘡のNPUAP分類でステージⅣとは、どのような状態か?
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解答 |
全層組織欠損
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解説 |
NPUAP分類はNPUAP(米国褥瘡諮問委員会:National Pressure Ulcer Advisory Panel)が提唱する褥瘡の深達度(深さ)による分類ステージはⅠ~Ⅳがあり、ステージごとに皮膚の損傷程度を示している。
- ステージⅠ:圧迫により消退しない発赤。硬結や疼痛、熱感などの症状を呈する場合もある。
- ステージⅡ:真皮組織までの部分損傷であり、壊死組織が見られない状態のものをいう。
- ステージⅢ:皮下脂肪が視認できる、全層皮膚欠損。骨や筋、腱などの死人はできないものをいう。ポケットの形成や壊死組織の付着が生じていることがある。また脂肪層の厚い部分では、同じステージ分類であっても傷の深さが浅くなる場合がある。
- ステージⅣ:骨や筋、腱などの露出を伴う全組織損傷。ポケットの形成や壊死組織があることが多い。脂肪層の厚い部分では、同じステージ分類であっても傷の深さが浅くなる場合がある。
- その他に、『分類不能(皮膚または組織の全層欠損ー深さ不明)』と『深部組織損傷疑い(suspended DTI)ー深さ不明』が2009年の改定より追加されている。
- 分類不能(皮膚または組織の全層欠損ー深さ不明):黒色変化や壊死組織などが付着しており、正確な皮膚の損傷震度が判定不能な状態。
- 深部組織損傷の疑い:圧力やせん断力により生じる。局所的な血疱や紫色の変化した状態。
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