頭蓋内圧の正常値は？

主な原因としては腫瘍、血腫、浮腫、水頭症などがある。　

頭蓋内圧亢進状態とは、20mmHg以上が5分以上継続した状態と定義され、治療が必要である。

ICPが上昇し続け、60mmHgを超えるような高圧になると全脳虚血になると言われている。

閉鎖腔に存在するとは言え、若干は代償機構が存在するため血腫などによる容積増加が軽度の場合にはICPはあまり上昇しないこともある。しかし、代償機構の限界を超えると急激にICPは増加する。

頭蓋内圧が亢進している患者に対する治療は上記の要素を取り除くために行われ、血腫除去や脳腫瘍摘出術、外減圧、利尿薬投与、脳脊髄液ドレナージなどが行われる。

ICPが著明に増加している場合の典型的なバイタルサインとして高血圧、徐脈、不規則呼吸があり、Cushingの3徴候と呼ばれる。