クイズ内容 |
唯一、胎盤を通過する免疫グロブリンは何か? |
解答 |
IgG |
解説 | 免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、各免疫グロブリンの役割は下記の通り。 IgG:血中に最も多く存在しており、血中や組織中に広く分布、生体防御を担っている。分子量が小さく、唯一胎盤を通過できる。母親から移行したIgGは、生後4~6か月でほぼ消失する。 IgM:十分なIgGが産生される前に作用する、感染初期に作られる免疫グロブリンで、血中に分布している。 IgA:IgAには、2種類あり、分泌型IgAと血清IgAがある。ほとんどは分泌型IgAであり、粘膜防御の機能を有する。母乳中にも分布しており、母乳を通して新生児の消化管を感染から保護する役割がある。 IgD:B細胞表面に存在し、IgMと連携して働くと考えられているが、詳細な機能は不明。 IgE:肥満細胞(マスト細胞)の膜表面にあるFc受容体と結合し、ヒスタミン放出を引き起こし、アレルギーの原因となる。元々は寄生虫に対する免疫反応に関与していると考えられていた。 |
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