クイズ内容 |
がん悪液質の主な症状は何か? |
解答 | 体重減少、骨格筋量減少、食欲不振 |
解説 | がん悪液質の定義は、「通常の栄養サポートでは完全に回復することができず、進行性の機能障害に陥る、骨格筋量の持続的な減少を特徴とする多因子性の症候群」とされている。
原因は完全には解明されていないが、要因の1つとみられるのは、がん細胞から分泌される「サイトカイン」と呼ばれる生理活性物質である。 本来、サイトカインは外敵から身を守る免疫システムの中で、情報伝達の役割を果たしている。しかし、がんになるとこのサイトカインが過剰に産生されることがある。 中でもIL(インターロイキン)-1、IL-6、TNF(腫瘍壊死因子)-αなどの炎症性サイトカインが増え過ると、全身性の炎症が起こり、タンパク質や脂肪の分解が進む。 骨格筋など全身の筋肉はタンパク質でできているため、分解が進行するにつれて筋肉量が減り、徐々に痩せてくる。
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