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1月21日 看護師カレンダークイズ 解答

 
クイズ内容
NSAIDsの副作用は何か?
解答
消化性潰瘍、腎障害、肝障害、出血傾向など
解説

・消化性潰瘍
炎症や疼痛は、PG(プロスタグランジン)により引き起こされる。PGは体内でCOXという酵素により生成されるため、NSAIDsはそのCOX-1・COX-2を阻害することにより解熱・鎮痛・消炎作用をもたらすが、胃粘膜保護作用があるCOX-1の働きも障害してしまうため、消化性潰瘍を引き起こす可能性がある。そのため選択的COX-2阻害薬は従来のNSAIDsより胃潰瘍発症の頻度が低いとされている。
・腎機能障害
PG(プロスタグランジン)の合成を阻害するため、腎血流量が減少し、腎機能の低下をきたす可能性がある。うっ血性心不全、腹水を伴う肝硬変、慢性腎疾患、または循環血流量が減少している患者では腎血流量と糸球体濾過速度が減少し急性腎不全を起こすことがあるため、注意が必要である。
・肝機能障害
肝機能障害の発症は投与開始数カ月後に起こるのが特徴とされており、肝細胞酵素の血中の値は増加するが、使用薬物の中止により可逆的に回復するとされている。
・出血傾向
NSAIDsはCOX-1の阻害により血小板機能が障害され、出血傾向が表れることがある。そのため、選択的COX-2阻害薬では血小板機能障害が軽減される。

 

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