ウイルスの感染経路について正しいものは?
- ウイルスは必ず空気感染のみで広がる
- ウイルスは接触感染、飛沫感染、空気感染など複数の経路で広がる
- ウイルスは血液感染のみで広がる
- ウイルスは食物を介してのみ広がる
回答
2. ウイルスは接触感染、飛沫感染、空気感染など複数の経路で広がる
解説
ウイルスの感染経路は一種類ではなく、複数の経路を通じて広がります。代表的な感染経路には以下があります:
- 接触感染:ウイルスが付着した手や物品を介して粘膜に侵入する(例:ノロウイルス、インフルエンザ)
- 飛沫感染:咳やくしゃみによる飛沫を吸入して感染する(例:インフルエンザ、RSウイルス)
- 空気感染:微細な飛沫核が空気中を漂い、長距離で感染する(例:麻疹、水痘)
- 血液感染:輸血や針刺し事故などで血液を介して感染する(例:HBV、HIV)
- 経口感染:ウイルスを含む食物や水を摂取して感染する(例:ノロウイルス、A型肝炎)
看護師は、患者の感染症の種類に応じて適切な感染予防策を選択する必要があります。例えば、飛沫感染が主体のウイルスではマスク着用と患者隔離が重要であり、空気感染の場合は陰圧室やN95マスクが必要です。また、接触感染予防には手指衛生と環境清掃が不可欠です。
まとめると、ウイルスは「接触感染・飛沫感染・空気感染など複数の経路で広がる」ため、感染経路を正しく理解し、標準予防策と感染経路別予防策を組み合わせることが重要です。
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