手術室看護師なら知っておきたい感染対策
手術部位感染から針刺しまで

手術室では患者も医療従事者も様々な感染上のリスクを抱えています。
手術室における標準予防策や滅菌物の取り扱いがどのように手術部位感染や医療従事者の職業感染に関連しているのかをお伝えします。
また、それぞれについてエビデンスに基づいた具体的な対策を示します。
本セミナーの内容一つ一つは感染対策の基本となるものですが、エビデンスに基づき手術室における実践に活用できる内容となっています。
多くの手術室で見られる伝統と慣習の感染対策と比較し、今までのケアを見直しましょう。
セミナーの目標
- 手術室における感染対策の基本を理解し、対策を実施すべきタイミングがわかる。
- 洗浄・消毒・滅菌の基本を理解し、滅菌に関連したトラブルを起こさないための対策がわかる。
- 手術部位感染と最新のエビデンスに基づいた予防策を理解し、自施設での実践をイメージできる。
- 手術室における針刺しなど血液・体液曝露のリスクを理解し、対策を実践できる
セミナーの内容
- 手術室における標準予防策と経路別予防策
- 感染とは
- 手術室における感染リスク
- 感染対策の基本
- 手術室における標準予防策
- 手術室における経路別予防策
- 手術室における洗浄・消毒・滅菌
- 医療現場における滅菌保証について
- スポルディングの分類
- 洗浄
- 消毒
- 滅菌
- 滅菌保証のための仕組み
- 滅菌保証のリスク因子
- プリオン病対策
- 単回使用物品の滅菌保証
- 周術期に取り組む手術部位感染予防
- 手術部位感染とは
- サーベイランスとは
- 手術部位感染防止策
- 手術室における針刺しなど血液体液曝露対策
- 職業感染とは
- 手術室における職業感染のリスク
- 針刺し・切創の対策
- 粘膜曝露の対策
講師
蓑原 かおり
医療法人愛仁会 太田総合病院
感染管理認定看護師
皆さんは、感染対策というとどのようなことを思い浮かべますか?院内感染を防ぐための対策でケアではないと考えていないでしょうか? 医療関連感染の発生頻度は報告により様々ですが、WHOのガイドラインでは,入院患者の5~15%に医療関連感染が発生すると言われています。 原疾患の治療のために提供される医療による「合併症」として患者を苦しめるのが「医療関連感染」です。 質の高いケアの提供において、感染対策は欠くことのできない大切なケアの一部と言えます。 また、医療に携わるうえで、医療従事者自身の職業感染も非常に大きな問題です。 部門ごとに異なる感染対策上の課題を抱えていると思いますが、セミナーを通して課題を知り、エビデンスに基づいた感染対策を実施するためのお手伝いができればうれしく思います。
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