人工呼吸器装着患者に背側無気肺が生じやすい理由は?
- Question
- 人工呼吸器装着患者に背側無気肺が生じやすい理由は?
- Answer
- 陽圧換気のため、腹腔内臓器に圧迫されている背側の横隔膜の動きが不十分となり、背側の換気不良を起こしやすいため。
- 解説
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人工呼吸器による換気では、陽圧換気であり、横隔膜での呼吸に頼らないため、仰臥位の場合、腹腔内臓器に圧迫されている背側の横隔膜の動きが悪くなり、換気不良を起こしやすくなる。また、空気は肺の中でも上の方(胸部側)に集まりやすく、下の方(背側)には流れにくいことも影響している。
それに対し、血液は液体のため、下側(背側)に流れやすく、酸素が血液と触れる機会が少なくなってしまうため、換気と血流の不均衡が生じてしまう可能性がある。
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