アニオンギャップの上昇が示唆する状態として適切なのはどれか。
- 呼吸性アルカローシス
- 代謝性アシドーシス(有機酸蓄積)
- 低酸素血症
- 高ナトリウム血症
回答
2:代謝性アシドーシス(有機酸蓄積)
解説
アニオンギャップは血中の未測定陰イオンの量を推定する指標であり、主に代謝性アシドーシスの原因を分類するために用いられる。上昇している場合、有機酸の蓄積があることを示唆する。
代表的な原因
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- 乳酸アシドーシス
- 腎不全
計算式
アニオンギャップはNa – (Cl + HCO3-)で求められる。正常範囲はおよそ8〜12である。
臨床的意義
アニオンギャップが正常か上昇しているかにより、原因の鑑別が可能となる。正常であればクロール増加によるアシドーシス、上昇していれば酸の蓄積が疑われる。これにより迅速な対応が可能となり、重篤な状態の見逃しを防ぐ。応用的だが非常に重要な指標である。
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