外傷患者における循環評価で、出血性ショックを最も強く疑う所見はどれか。
- 徐脈と高血圧
- 頻脈と皮膚の冷感
- 体温の上昇
- 深く規則的な呼吸
回答
2:頻脈と皮膚の冷感
解説
出血性ショックの病態
出血性ショックは、循環血液量の減少により組織への酸素供給が不足する状態です。初期には代償機構として心拍数の増加や末梢血管収縮が起こります。これが頻脈や皮膚の冷感、蒼白として現れます。
見逃しやすい初期症状
血圧は初期には正常範囲に保たれることも多く、「血圧が保たれているから大丈夫」と判断すると危険です。そのため、バイタルサインを単独ではなく組み合わせて評価する必要があります。
外傷看護における観察視点
看護師は、創部だけでなく、腹部や骨盤、大腿部などの不可視出血にも注意を向ける必要があります。頻脈や冷汗、皮膚色の変化をいち早く捉え、医師へ報告することが、重症化を防ぐ鍵となります。循環評価は単なる測定ではなく、全身状態を読む重要な看護判断です。
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