傷診療における「Load & Go」の概念として最も適切なものはどれか
問題文 : 外傷診療における「Load & Go」の概念として最も適切なものはどれか。
- 現場でできる限り多くの検査・処置を行ってから搬送する考え方
- 傷病者を安静に保ち、経過観察を重視する考え方
- 生命の危機がある場合、最小限の処置で迅速に搬送する考え方
- 外傷の重症度にかかわらず、必ず専門病院へ直接搬送する考え方
回答
3:生命の危機がある場合、最小限の処置で迅速に搬送する考え方
解説
Load & Goの基本概念
Load & Goとは、外傷診療において現場滞在時間を最小限にし、迅速に適切な医療機関へ搬送することを優先する考え方です。特に大量出血、重度意識障害、呼吸や循環が不安定な症例では、現場での詳細な評価や処置よりも、 definitive care が可能な医療機関に早く到着することが生命予後を左右します。
看護師の役割
看護師は、医師や救急隊と連携し、致死的な問題の早期発見、気道確保や止血などの最低限の処置、迅速な情報伝達を担います。Load & Goは「何もしない」わけではなく、「優先順位を明確にする」判断です。
誤解されやすい点
十分な観察や検査を行うことが安全だと考えがちですが、外傷では時間が最大のリスクとなる場面が多くあります。したがって、状態に応じて「Stay & Play」と「Load & Go」を使い分ける理解が重要です。これを理解することで、現場対応と院内初療の質が大きく向上します。
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