難しい話題(予後や方針変更など)に入る「話のきっかけ」を作るための適切な第一声はどれですか。
- 感情を避けて事務的に告げ、疑問は最後にまとめてもらう
- 前回の合意や現状認識を確認し、相手の準備状況をたずねるフレーミングから入る
- 詳細な医学データのみを一方的に読み上げる
- 結論を先に断言し、代替案は提示しない
回答
2 : 前回の合意や現状認識を確認し、相手の準備状況をたずねるフレーミングから入る
解説
難しい話題に入る際は、いきなり核心に飛び込むよりも、これまでの情報共有と合意内容を手短に振り返り、今から話すテーマの重要性と目的を明確化する「フレーミング」が有効です。その上で、相手の感情や受け止めの準備状況を確認し、話し方や情報量を調整します。
使いやすいフレーズ
- 「前回、〇〇という方針でご一緒に進めると確認しました。今日は、その後の経過を踏まえて、今後の選択肢を一緒に考えてもよいでしょうか」
- 「少し難しい内容かもしれません。今お話ししても大丈夫ですか」
- 「まず、現在の状況についてどのように感じておられるか教えてください」
このアプローチは、相手にコントロール感と尊重を伝え、対話的な意思決定(共有意思決定)へとつなげます。誤答肢のように事務的・一方的に情報を投下したり、結論のみを断言して代替案を提示しないのは、納得的合意を阻害し、不安や抵抗を増幅します。相手の準備を確かめるひと言が、難しい内容でも建設的な話し合いに変える鍵となります。
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