看護師セミナーCaring

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)における看護師の重要な役割として最も適切なのはどれでしょうか。


  1. 医師が説明した内容をそのまま繰り返すだけでよい
  2. 患者の価値観・希望・生活背景を理解し、意思決定支援を行う
  3. 患者の希望よりも医療者が必要と判断した治療を優先する
  4. ACP は終末期直前に行えばよい

回答

2: 患者の価値観・希望・生活背景を理解し、意思決定支援を行う

解説

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、患者が将来の治療やケアについてどのような価値観・希望を持っているかを明確にし、本人・家族・医療者がともに考えるプロセスです。心不全は増悪と寛解を繰り返す進行性疾患であり、予後予測が難しいため、早期からACPを開始することが推奨されます。

看護師の役割は、患者の語りを丁寧に聴き、価値観・生活歴・支援体制・不安や期待を理解したうえで、意思決定のサポートを行うことです。医師の説明をただ繰り返すだけでは不十分で、患者が理解し納得できるよう補足説明したり、感情に寄り添ったりすることが重要です。

ACPは終末期に限定されるものではなく、元気な時期からの対話が望ましいとされています。これにより、急変時の対応が本人の意思に沿ったものになり、家族の心理的負担も軽減されます。

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