右心不全の特徴として正しいものはどれでしょうか。
- 肺うっ血が主で、起座呼吸が目立つ
- 下腿浮腫や体重増加、頸静脈怒張などの体液貯留が中心となる
- 左房圧上昇により主に呼吸困難が悪化する
- 尿量は必ず増加する
回答
2: 下腿浮腫や体重増加、頸静脈怒張などの体液貯留が中心となる
解説
右心不全では、右心室が肺に血液を送り出す機能が低下するため、静脈系のうっ滞が中心となります。その結果、下腿浮腫、頸静脈怒張、肝うっ血、腹水、体重増加などが特徴的です。「むくみ」の訴えが増加し、利尿薬反応の評価が重要になります。
左心不全(選択肢1・3)は肺うっ血が中心で、呼吸困難、起座呼吸、ピンク泡状痰などがみられます。右心不全では呼吸症状は比較的軽度であることが多いですが、進行すると全身浮腫や肝機能障害、食欲低下など多臓器に影響します。
尿量はむしろ減少することが多く(選択肢4)、腎血流の低下や体液貯留の進行により乏尿が起こりやすくなります。看護では、浮腫・腹囲増加・体重変化・頸静脈怒張・肝叩打痛などを日々の観察で追うことが重要です。
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