BNPについて正しい説明はどれでしょうか。
- 腎臓で主に産生され、腎機能の評価に使用されるホルモンである
- 心室が伸展すると分泌され、心不全の重症度評価に用いられる
- 血糖値が上昇すると分泌されるホルモンである
- 心不全改善時に急激に値が上昇するホルモンである
回答
2: 心室が伸展すると分泌され、心不全の重症度評価に用いられる
解説
BNP(B-type natriuretic peptide)は、心室壁が伸展した際に分泌されるホルモンで、心不全の診断と重症度評価に非常に有用です。心室に負荷がかかるとBNPが増加し、ナトリウム利尿、血管拡張、レニン・アンジオテンシン系抑制といった生体の防御反応を促します。そのため、BNP値は心室負荷の“生体反応”を数値化した指標であり、急性増悪の評価に役立ちます。
BNPは心機能の改善とともに低下するのが一般的で、急激な上昇は心筋のストレス増大を示唆します。腎機能低下でもやや上昇しますが、本質的な分泌源は心室であり、腎ホルモンではありません。看護ではBNP値を単独で評価するのではなく、浮腫、呼吸状態、体重、尿量、血圧などと組み合わせて全体像を把握することが重要です。
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