看護師セミナーCaring

PCPS(V-A ECMO)の主な目的として最も適切なものはどれでしょうか。


  1. ガス交換のみを目的とする治療である
  2. 心臓の拍出を完全に停止させるために使用する
  3. 心臓と呼吸の両方を補助し、末梢循環を維持する
  4. 呼吸状態が悪い患者に酸素投与量を増やすだけの治療である

回答

3: 心臓と呼吸の両方を補助し、末梢循環を維持する

解説

PCPS(Percutaneous Cardiopulmonary Support)は、一般にV-A ECMOとほぼ同義で使用され、心臓と肺の両方の補助を行う補助循環療法です。心原性ショックや心停止後の蘇生補助として用いられることが多く、体循環を代替することによって血圧や臓器灌流維持を可能にします。

PCPSの特徴は、静脈血を脱血し、膜型人工肺で酸素化と二酸化炭素除去を行った後、動脈系へ送血する点です。これにより、心拍出量が著しく低下した状況でも末梢組織への酸素供給が維持されます。ガス交換のみを目的とするV-V ECMOとは大きく異なり、心臓のポンプ機能補助が中心となります。

また、PCPSはショック状態の患者が回復するまでの「つなぎ」として使用されることが多く、病態改善や根治治療(PCI、手術など)への時間を確保できます。看護師は、送血圧、脱血不良、回路内凝固、溶血、下肢虚血など多くの合併症リスクを理解し、持続的な観察が必要です。

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