呼吸状態悪化時の初期対応として最も適切なものはどれでしょうか。
- まず詳細な問診を行い、5〜10分かけて情報を整理する
- 呼吸数・SpO₂・努力呼吸の有無を直ちに確認し、悪化因子を迅速に評価する
- 患者が不安を訴える場合は横になって休ませるだけでよい
- 呼吸不全が疑われても医師の到着まで何もしない
回答
2: 呼吸数・SpO₂・努力呼吸の有無を直ちに確認し、悪化因子を迅速に評価する
解説
呼吸状態悪化の初期対応では「早期の異常検知」と「迅速な評価」が最も重要です。特に呼吸数は最も鋭敏な悪化のサインであり、頻呼吸は急性呼吸不全の初期に必ず見られる重要所見です。SpO₂、努力呼吸(肩呼吸、鼻翼呼吸、起座呼吸)、会話困難、意識状態の変化も重要な評価ポイントです。
問診は必要ですが、5〜10分かけて情報整理するのは不適切で、生命の危険が迫る状況では「見て・触れて・聞く」迅速なフィジカルアセスメントが優先されます。不安訴えに対して横になるだけでは換気が悪化することがあり、適切な体位(起座位)や酸素投与、吸引、胸部の観察が必要です。医師到着まで何もしないという対応は重症呼吸不全につながる危険な行為であり、看護師には悪化因子の除去(閉塞、分泌物、体位)や安全な初期介入が求められます。
呼吸不全が疑われる場面では、迅速な判断と優先度づけが看護実践の質と患者の予後に直結します。
関連セミナー
- 呼吸不全を知り、呼吸管理をマスターする
- 呼吸の基礎から急性呼吸不全への対応までを体系的に学ぶセミナーです。内呼吸・外呼吸の理解を土台に、身体所見やバイタルサイン、動脈血液ガス・画像所見の読み取り方を整理。換気血流不均衡やシャントなど病態生理を踏まえ、酸素療法や用手換気、吸引・ドレナージなどの実践的ケアを解説します。症例検討を通して、呼吸状態悪化時に迅速かつ的確に対応できる判断力を養います。