換気血流(V/Q)不均衡が起こるとどのような問題が生じるでしょうか。
- 血液は十分に酸素化されるため問題にならない
- 酸素化は低下するが二酸化炭素排泄は必ず改善する
- 肺の換気量と血流量の不一致により酸素化が低下する
- 心拍数のみが上昇し呼吸とは無関係である
回答
3: 肺の換気量と血流量の不一致により酸素化が低下する
解説
換気血流不均衡(V/Q mismatch)は、肺に送られる換気(Ventilation)と血流(Perfusion)のバランスが崩れることで生じ、急性呼吸不全の主要な原因の一つです。肺は部位ごとに換気と血流の分布が異なり、健常では適切なマッチングが保たれることで効率の良いガス交換が行われます。しかし、肺炎やCOPD、肺塞栓症などではこのバランスが大きく崩れ、肺胞に空気はあるが血流が不足する、または血流はあるが換気が不足するという状態が起こります。
結果として、酸素化が低下しSpO₂低下や呼吸困難が生じます。一方、二酸化炭素は溶解度が高く拡散しやすいため、初期には排泄がある程度保たれることがあります。しかし、重症化すればCO₂貯留も生じ、呼吸性アシドーシスに進行します。看護師はV/Q不均衡の理解に基づき、体位ドレナージや適切な酸素投与、悪化兆候の早期発見を行うことが重要です。
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