カテコラミンの作用に関する説明として正しいものはどれでしょうか。
- アドレナリンは主に心収縮力を弱める作用を持つ
- ノルアドレナリンは主に血管収縮作用を持ち、血圧上昇をもたらす
- ドパミンは呼吸抑制作用が強く、救急医療では使用されない
- ドブタミンは血圧を著しく低下させることが目的で用いられる
回答
2: ノルアドレナリンは主に血管収縮作用を持ち、血圧上昇をもたらす
解説
カテコラミンは交感神経系の主要な化学伝達物質であり、救急・急性期医療で頻繁に使用される薬剤です。代表的なものにアドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン、ドブタミンなどがあります。ノルアドレナリンは強い血管収縮作用を持ち、末梢血管を収縮させることで血圧を効果的に上昇させます。そのためショック状態の患者に輸液と併用して投与されることが多い薬剤です。
アドレナリンは心拍数増加・心収縮力増強・血圧上昇など、強い刺激作用を持ち、心肺蘇生(CPA)における薬剤としても重要です。ドパミンは用量によって作用が異なる特徴を持ち、腎血流増加、心収縮力増強、血管収縮など段階的な効果を示します。ドブタミンは主に心収縮力を増強し、心不全や心原性ショックでの心機能サポートに利用されます。
これらの薬剤は患者の循環状態を迅速に改善させる一方で、過剰投与や適応を誤ると不整脈や血圧過上昇などのリスクがあります。そのため、作用機序と適応、投与量管理を理解することが必須です。
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