看護師セミナーCaring

自律神経の働きに関する説明として正しいものはどれでしょうか。


  1. 交感神経は主に休息時に働き、心拍数を低下させる
  2. 副交感神経はストレス時に働き、血圧を上昇させる
  3. 交感神経は興奮時に働き、心拍数や血圧を上昇させる
  4. 副交感神経は運動時に優位となり、筋収縮を促進する

回答

3: 交感神経は興奮時に働き、心拍数や血圧を上昇させる

解説

自律神経は交感神経と副交感神経の二つから構成され、身体の恒常性維持に重要な役割を果たします。交感神経は主に興奮・緊張・ストレス時に働き、心拍数や血圧の上昇、気道拡張、血糖値上昇など「戦うか逃げるか(fight or flight)」の反応を促します。一方、副交感神経はリラックス時や睡眠時に優位となり、心拍数を下げ、消化管機能を亢進させるなど「休息と消化(rest and digest)」を担います。
交感神経と副交感神経は互いに拮抗しながら作用し、体内環境のバランスを保つため、どちらかが常に単独で働くわけではありません。また、自律神経の働きは意識的にコントロールできない点が特徴であり、呼吸、循環、体温調節、代謝など生命維持に関わる多様な機能を担っています。特に意識障害の評価においては、自律神経反応(瞳孔の変化、発汗、血圧・脈拍の変動)も重要な観察ポイントであり、異常が脳幹機能低下やショック状態を示唆することがあります。このため、自律神経の理解は救急・急性期看護の基礎となる重要知識です。

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