区域麻酔(硬膜外麻酔・末梢神経ブロック)と全身麻酔の併用に関する利点として最も適切なのはどれでしょうか。
- オピオイドを高用量にできるためPONVが減る
- 術後早期の鎮痛を強化して呼吸・離床を促し、全身オピオイドの必要量を減らせる
- 手技が難しいため合併症予防には寄与しない
- 局所麻酔薬中毒(LAST)のリスクがない
回答
2. 術後早期の鎮痛を強化して呼吸・離床を促し、全身オピオイドの必要量を減らせる
解説
区域麻酔の臨床的価値と看護の観察点
硬膜外麻酔や超音波ガイド下末梢神経ブロックは、手術侵襲に見合った高品質の鎮痛を提供し、全身オピオイドの使用量を減らすことで悪心・嘔吐、鎮静、呼吸抑制のリスクを低減します。胸腹部・下肢の術式では、呼吸・咳嗽の疼痛を軽減して無気肺や肺炎の予防、早期離床の促進に寄与します。
看護の観察点として、感覚・運動ブロックの広がり(レベル)や左右差、血圧低下(交感神経ブロックによる)、排尿障害、穿刺部位の感染徴候、持続カテーテルの固定と流量、鎮痛の切れ際(リバウンドペイン)に注意します。局所麻酔薬中毒(LAST)は稀ですが、金属味、耳鳴り、振戦、意識変容、痙攣、徐脈・不整脈などの兆候を見逃さないことが重要です。ブロックのプランは抗凝固療法や脊椎疾患、肥満・睡眠時無呼吸症候群などの背景を踏まえ個別化されます。
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