体位変換が循環に与える影響として、最も注意すべき組み合わせはどれでしょうか。
- 仰臥位:静脈還流増加、血圧上昇が常に起こる
- 砕石位:下肢挙上で静脈還流が増えるが、体位解除時に血圧低下や出血評価の難しさが生じる
- 腹臥位:心拍出量が必ず増える
- 半側臥位:循環への影響は皆無である
回答
2. 砕石位:下肢挙上で静脈還流が増えるが、体位解除時に血圧低下や出血評価の難しさが生じる
解説
手術体位と循環変動—観察ポイント
砕石位では下肢挙上により一時的に静脈還流が増え、血圧が保たれることがありますが、体位解除(下肢降下)時には相対的循環血液量が再分配されて血圧低下や心拍変動が起こりやすく注意が必要です。腹腔鏡などで気腹が加わると静脈還流低下・後負荷増大・肺コンプライアンス低下も重なります。
腹臥位では胸腹部圧迫によって静脈還流が障害され心拍出量が低下する場合があり、適切なパッド配置で腹部の自由度を確保することが重要です。側臥位では依存側肺の換気/血流不均衡や依存側腕の圧迫・神経障害リスクに注意します。看護は体位固定具の適切使用、圧迫ポイント(腸骨棘、鎖骨下、腕神経叢)保護、体位変更前後の血圧・心拍・ETCO2・気道圧の連続評価、出血量の記録と体位依存の見落としに留意します。
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