看護師セミナーCaring

脳卒中の退院支援における看護師の役割として最も適切なのはどれでしょうか。


  1. 退院後の生活については医療者が関与しない方がよい
  2. 患者と家族の意向を無視して介護サービスを強制的に決定する
  3. 身体機能・高次脳機能・生活環境を踏まえ、必要な支援を多職種と連携して計画する
  4. 医療処置がある場合は必ず入院を延長する

回答

3. 身体機能・高次脳機能・生活環境を踏まえ、必要な支援を多職種と連携して計画する

解説

脳卒中退院支援のポイント

脳卒中の退院支援では、身体機能、嚥下機能、認知機能・高次脳機能、家族構成、住環境、社会資源など多角的な視点から退院後の生活を支援します。高次脳機能障害(注意障害・記憶障害・遂行機能障害など)がある場合、見た目にはわかりにくいものの生活上の大きなハードルとなり、支援計画に必ず反映する必要があります。

看護師は、患者と家族の不安や希望を丁寧に聴取し、医師・リハビリスタッフ・MSW・ケアマネジャーなど多職種と連携して退院支援を行います。自宅環境の確認(段差・トイレ・浴室など)、福祉用具の導入、在宅サービスの調整、服薬管理方法の検討など、患者が安全に継続して生活できる仕組みを構築します。また、二次予防(血圧管理・禁煙・生活習慣改善)の指導は再発リスク軽減のために不可欠で、退院前の教育が重要な役割を果たします。

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