脳卒中看護の基礎
急性期から退院支援まで

ある日突然発症する脳卒中。発症すると生活に影響を及ぼす後遺症を残す可能性があり、急性期~退院までそれぞれ介入のポイントは違えど、各期の関わり方が本人のその後の生活に大きく影響を及ぼします。しかし、「脳」と聞くとなんだか難しいな...と身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。今回のセミナーでは脳卒中の基本からおさらいし、急性期~退院までの各期での看護のポイントや、退院後の生活を意識した社会保障の導入方法などについてわかりやすく解説していきます。
セミナーの目標
- 急性冠症候群(ACS)の基礎知識(不整脈と心電図変化、障害部位など)に関して、理解することができる
- 急性冠症候群(ACS)の治療と実際のケアについて理解することができる
セミナーの内容
- 脳卒中の基本のおさらい
- 脳卒中とは
- 脳の血管と支配領域
- CTとMRIの見方
- 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の病態
- 急性期看護 ~2021脳卒中治療ガイドラインを踏まえて~
- ガイドラインについて
- 脳梗塞(ラクナ・アテローム・心原性塞栓症)治療ガイドライン
- 脳梗塞急性期 緊急治療について
- 脳出血 治療ガイドライン
- くも膜下出血 治療ガイドライン
- 合併症予防と高次脳機能障害
- 早期離床の意義について
- 合併症と予防 ―起立性低血圧
- 合併症と予防 ―深部静脈血栓症(DVT)
- 合併症と予防 ―誤嚥性肺炎
- 高次脳機能障害について
- 退院支援と事例検討
- 脳卒中における退院支援
- 事例で考えよう
講師

菊地 真吾
みどり野リハビリテーション病院
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
脳と聞くだけで、なんだか難しいなって思う方にお勧めの内容になります。私自身、独学では苦しんだ経験から、脳神経領域について俯瞰して見れる知識を得られると自己学習が進みやすくなると思います。まずは、俯瞰できるよう基礎知識を勉強してみて下さい。きっと、視界が開けてくると思います。また、脳卒中は退院後も障害を抱えることが多い疾患です。生活再構築に向けた退院支援について学ぶことで、患者の個別性に併せた看護にも繋がり、日々の看護実践の重要さに気づけると思います。脳卒中看護を勉強するきっかけにしていただければ嬉しく思います!
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古川 智幸
横浜新都市脳神経外科病院
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
皆さんもご存じの通り、脳卒中はある日突然起こる病気です。これまで元気だった人が、急に寝たきりになってしまう事例を私自身多く見てきました。中にはまだ20~30歳代で脳卒中になってしまう方もみてきました。 脳卒中認定看護師になったきっかけも、脳卒中患者に対し、自分自身が出来る事を増やしたいという気持ちが強くありました。脳卒中は運動障害や言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害など、生活へすぐに直結してしまう症状が多くあります。 医師は治療のプロですが、看護師は生活を支援できるプロだと思っています。今回のセミナーで急性期から回復期にかけての看護を講義し皆さんの看護に役立てていただけたら幸いです。
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