脳卒中急性期における誤嚥性肺炎予防で重要なポイントとして最も適切なのはどれでしょうか。
- 経口摂取を早く再開するため、嚥下評価は不要である
- 意識レベルが低い場合でも普通食から開始する
- 嚥下機能評価を行い、必要に応じて食形態調整やポジショニングを行う
- 水分摂取は誤嚥と関係ないため制限する必要はない
回答
3. 嚥下機能評価を行い、必要に応じて食形態調整やポジショニングを行う
解説
誤嚥性肺炎を防ぐ看護の基本
脳卒中では病変部位や意識レベルの低下によって嚥下機能が障害され、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。誤嚥を防ぐためには、嚥下機能評価(スクリーニングやSTによる専門評価)、適切な食形態選択(刻み食・とろみ付加など)、食事姿勢(座位・顎引き)など多角的な支援が必要です。
意識状態が低い、構音障害がある、咳反射が弱い、口腔機能が低下している患者では誤嚥リスクが特に高く、経口摂取の開始には慎重な判断が求められます。看護師は、口腔ケアの徹底、食事前後の観察、ムセ・湿性嗄声の有無、呼吸状態の変化などを丁寧に確認し、異常があれば速やかに対応します。誤嚥性肺炎は重症化しやすく死亡率も高いため、予防介入が非常に重要です。また、早期からのリハビリや座位保持訓練は呼吸機能改善にも寄与します。
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