tPA(血栓溶解療法)の適応に関する考え方として最も適切なのはどれでしょうか。
- 発症から24時間以内であれば必ず投与できる
- 出血リスクがあっても脳梗塞なら必ず投与する
- 原則として発症から4.5時間以内の脳梗塞が適応となる
- 脳出血でも脳循環を改善するため積極的に投与する
回答
3. 原則として発症から4.5時間以内の脳梗塞が適応となる
解説
tPA適応判断のポイント
tPA(アルテプラーゼ)静注療法は、脳梗塞急性期において血栓を溶解し脳血流を再開させるための重要な治療です。しかし、適応には厳格な条件があり、最も重要なのが「発症から4.5時間以内」であることです。この時間を超えると、出血性転化のリスクが増加し、利益よりも害が大きくなる可能性があります。また、脳出血は絶対禁忌であり、CTなどで出血の除外が必須です。
他にも、重度高血圧(収縮期185mmHg以上など)、最近の手術、出血傾向、抗凝固療法中かどうかなど、多くの除外項目があります。看護師は発症時刻の確認、バイタルコントロール、静脈路確保、CT室へ安全に搬送する動線確保、医師への迅速な情報伝達など、適応判断をスムーズに進めるためのサポートが求められます。時間依存性であるため、初動の遅れがそのまま予後に影響する点を理解しておく必要があります。
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