術後管理において栄養管理が重視される理由として正しいものはどれでしょうか。
- 患者の体重を増やすため
- 輸液量を減らすため
- 創傷治癒や免疫機能維持に不可欠であるため
- 食事の好みを尊重するため
回答
3. 創傷治癒や免疫機能維持に不可欠であるため
解説
なぜ術後に栄養管理が必要なのか
術後は身体が大きなストレスにさらされ、エネルギー需要が増大します。同時にタンパク質の分解が進むため、適切な栄養補給が遅れると創傷治癒が遅れ、感染リスクが上昇します。術後の良好な経過には、タンパク質、ビタミン、亜鉛などの微量元素を含めたバランスの良い栄養が不可欠です。特に経口摂取の再開が遅れると腸粘膜の萎縮や腸管免疫の低下が起こりやすく、感染症リスクをさらに高めます。
経口摂取が難しい場合には経腸栄養や静脈栄養を組み合わせ、患者の状態に応じて最適な栄養方法が選択されます。看護師は摂取量のモニタリング、体重・検査値の評価、患者の訴えの把握などを通して栄養状態を継続的に評価し、必要に応じて医師や栄養士と連携します。適切な栄養管理は入院期間の短縮や合併症予防に大きく貢献し、術後回復の重要な支えとなります。
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