術前から血糖管理を行う理由として正しいものはどれでしょうか。
- 低血糖を誘発して食欲を促進するため
- 術後の感染リスクを低減するため
- 麻酔の効きを強くするため
- 点滴量を減らすため
回答
2. 術後の感染リスクを低減するため
解説
血糖管理が術前から重要となる理由
術前の血糖管理は、周術期医療において非常に重要です。特に手術は体にとって大きなストレスであり、そのストレスによって体内ではコルチゾールやカテコールアミンなどのホルモンが分泌され、血糖値が上昇しやすくなります。この高血糖状態を放置すると、白血球の働きが低下し、創部感染のリスクが高まることが知られています。また、血糖値の乱れは創傷治癒の遅延にもつながり、術後合併症の発生率を上げる要因となります。
特に糖尿病患者では元々血糖値のコントロールが不安定な場合が多いため、手術前から適切に管理する必要があります。術前に血糖値を安定させることで、術後の感染リスク低減、創傷治癒の促進、合併症の予防につながり、患者の予後改善に大きく寄与します。
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