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心臓血管外科手術後の退院指導として、最も適切な説明はどれですか?


  1. 創部が少し赤くても問題ないので経過観察のみでよい
  2. 発熱、創部の発赤・腫脹・滲出増加、呼吸困難、動悸増悪、急な体重増加(むくみ)などがあれば速やかに受診するよう説明する
  3. 薬は自己判断で中断してよい
  4. リハビリは不要で、退院後すぐに激しい運動を再開してよい

回答

2: 発熱、創部の発赤・腫脹・滲出増加、呼吸困難、動悸増悪、急な体重増加(むくみ)などがあれば速やかに受診するよう説明する

解説

退院指導の基本構成

退院後は感染、心不全増悪、不整脈再発、出血、血栓などの合併症を早期に察知することが重要です。患者と家族に、受診の目安を具体的に伝えることは安全な在宅移行の鍵です。創部の発赤・腫脹・熱感・疼痛増強・悪臭や膿性滲出、発熱や悪寒、呼吸苦、胸痛、動悸の増悪、突然の体重増加(例:2〜3日で2kg以上)や下肢浮腫、めまい・失神、尿量減少などは受診のサインです。

日常生活と薬・リハビリ

  • 薬:抗血小板薬・抗凝固薬・β遮断薬・利尿薬などは自己中断せず、指示通り内服。副作用が疑われる場合は相談の上で調整します。
  • 活動:心臓リハビリの指示に基づき、段階的に歩行・階段・家事を再開。胸骨正中切開後は胸骨保護(重い物持ち上げ回避、姿勢指導)を守ります。
  • 体調管理:毎日の体重測定、血圧・脈拍の記録、塩分・水分の指示遵守、禁煙継続。

不適切な選択肢の理由

1は感染徴候を見逃す可能性、3は血栓・虚血・再入院のリスク、4は胸骨不安定や心負荷増大を招くため不適切です。よって2が最も適切です。

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