心房細動(AF)の特徴について正しいものはどれですか。
- 整ったP波が出現し規則的な心拍となる
- 心房の無秩序な興奮により脈は不規則になる
- 必ず徐脈を呈する
- 心室の自動能が原因で発生する
回答
2. 心房の無秩序な興奮により脈は不規則になる
解説
心房細動(Atrial Fibrillation:AF)は、心房が無秩序かつ高速に興奮することで発生する代表的な頻脈性不整脈です。心電図では明確なP波が消失し、基線に微細な揺れ(f波)が現れます。その興奮が不規則に心室へ伝わるため、脈拍は「絶対不整」と呼ばれる不規則なリズムになります。
選択肢1のように整ったP波が出ることはなく、AFは典型的にP波の欠如が重要所見です。また、AFは徐脈ではなく多くの場合は心室応答が早いため頻脈傾向となりますが、薬剤治療などで逆に徐脈傾向になる場合もあります。さらに、AFの原因は心房の電気活動の乱れであり、心室の自動能とは無関係です。
AFは脳梗塞の大きな危険因子であり、心房内で血栓が形成されやすいため抗凝固療法が重要です。心拍数を調整するレートコントロール、洞調律を目指すリズムコントロールなど、患者の状態や背景によって治療戦略が異なります。また、長期間持続すると心房の構造的リモデリングや心機能低下を招くことがあるため、早期介入が重要となります。
ポイント
- AF=P波消失、基線のf波、絶対不整
- 心房の無秩序な興奮が原因
- 脳梗塞リスクが高い
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