酸素療法の一般的な適応となる状態として、最も適切なものはどれか?
- 収縮期血圧が高い患者
- SpO₂が96%以上の患者
- 息切れがあるが、血液ガス正常な患者
- SpO₂が90%以下の患者
回答
4. SpO₂が90%以下の患者
解説
酸素療法の適応と注意点
酸素療法は、動脈血酸素飽和度(SpO₂)が90%以下の場合に適応されることが多く、これはPaO₂が60mmHg以下に相当します。SpO₂が低下すると、全身の臓器に十分な酸素が供給されず、特に脳や心筋、腎臓などが機能障害を起こしやすくなります。慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの場合には適応が異なることもありますが、急性病棟ではまず低酸素血症を見逃さないことが重要です。酸素投与は「投与の必要性」と「リスク」を常に天秤にかけて判断する必要があり、過剰投与によるCO₂ナルコーシスにも注意が必要です。
適応の基準
- SpO₂が90%以下(PaO₂≦60mmHg)
- 急性低酸素血症が疑われる場合
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では基準が異なる場合あり
低酸素血症のリスク
酸素不足は、脳や心筋、腎臓など酸素需要の高い臓器に深刻な影響を与えます。
急性病棟では、低酸素血症を見逃さないことが最も重要です。
酸素投与の判断と注意点
酸素投与は「投与の必要性」と「リスク」を常に天秤にかけて判断する必要があります。
特に、過剰投与によるCO₂ナルコーシス(高二酸化炭素血症による意識障害)に注意が必要です。
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