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看護クイズ : 成人における腸閉塞の原因として、最も頻度が高いものは?


    1. 腸捻転
    2. 腸重積
    3. 腹部手術後の癒着
    4. 大腸がん

    回答

    3.腹部手術後の癒着

    解説

    腸閉塞(イレウス)は、腸管の内容物が正常に通過できなくなる状態で、成人において最も多い原因は**腹部手術後の癒着(瘢痕組織の形成)**です。
    手術によって腹膜や腸管が損傷を受けると、修復過程で癒着が生じ、腸管が物理的に引っ張られたり、折れ曲がったりして通過障害を起こします。

    癒着性腸閉塞は、特に開腹手術後に多く見られ、術後数年を経て発症することもあります。症状としては、腹痛、嘔吐、腹部膨満、便やガスの排出停止などがあり、放置すると腸管の血流障害による壊死や腹膜炎を引き起こす可能性があります。
    看護の現場では、術後の患者に対して腸閉塞のリスクを念頭に置き、腹部症状の変化や排便状況を注意深く観察することが重要です。また、再発予防のためには、食事指導(よく噛む、繊維の多い食材の調整)、早期離床、定期的なフォローアップが推奨されます。
    他の選択肢である腸捻転や腸重積は高齢者や小児に多く、大腸がんは閉塞の原因となることもありますが、頻度としては癒着が最も多いとされています。

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