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全血球計算を略して何というか?


  1. CBC
  2. WBC
  3. RBC
  4. Hb

回答

1.CBC

解説

「全血球計算」は英語で Complete Blood Count と呼ばれ、その略称が CBC です。CBCは血液検査の基本項目であり、血液中の細胞成分を定量的に測定することで、体の健康状態を把握するために広く利用されています。具体的には、赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLT)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)などの値を測定します。これらの数値は、貧血、感染症、炎症、出血傾向、骨髄疾患などの診断に役立ちます。

例えば、赤血球数やヘモグロビン値が低ければ貧血が疑われ、白血球数が増加していれば感染症や炎症の可能性があります。逆に白血球数が極端に減少している場合は、骨髄抑制や免疫不全の兆候かもしれません。血小板数は止血機能に関係し、低下していると出血しやすくなるため注意が必要です。

CBCは採血後、自動血球計数装置で迅速に測定されるため、外来や入院時のスクリーニング検査として非常に重要です。医療現場では「CBCをチェックしておいてください」という指示がよく使われるほど、基本かつ必須の検査です。略称の理解は、医療従事者や検査に関わる人にとって必須の知識です。

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