看護師セミナーCaring

ストーマの粘膜皮膚離開とは何か?


  1. ストーマ周囲の皮膚が過剰に盛り上がる状態
  2. ストーマの粘膜と皮膚の縫合部が離れて隙間ができる状態
  3. ストーマの粘膜が壊死して黒変する状態
  4. ストーマ周囲に膿瘍が形成される状態

回答

2. ストーマの粘膜と皮膚の縫合部が離れて隙間ができる状態

解説

ストーマの粘膜皮膚離開とは、人工肛門や人工膀胱などのストーマ造設後に、腸管の粘膜と腹壁皮膚の縫合部が離れて隙間が生じる合併症を指します。通常、ストーマは腸管を皮膚に固定し、排泄物が皮膚に直接触れないように設計されています。しかし、離開が起こると、隙間から排泄物が漏れ、皮膚炎や感染のリスクが高まります。原因としては、縫合不全、過度の緊張、感染、栄養不良、糖尿病などの全身状態不良が挙げられます。症状は、ストーマ周囲の皮膚の発赤、滲出液、痛み、悪臭などで、重度の場合は腹腔内感染に進展する危険があります。治療は、軽度なら創部の洗浄と皮膚保護材の適切な使用で管理しますが、重度の場合は再縫合や再造設が必要になることがあります。予防には、術後のストーマ管理、皮膚保護、栄養状態の改善が重要です。

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