看護師セミナーCaring

「摂食嚥下の5期」で3番目は何か?


  1. 先行期(食物認識・摂食の準備)
  2. 準備期(咀嚼・食塊形成)
  3. 口腔期(食塊を舌で咽頭へ送る)
  4. 咽頭期(嚥下反射で食塊を食道へ送る)

回答

3. 口腔期(食塊を舌で咽頭へ送る)

解説

摂食嚥下の過程は一般的に「5期」に分類されます。①先行期(認知期)、②準備期、③口腔期、④咽頭期、⑤食道期です。今回の質問である「3番目」は口腔期に該当します。口腔期は、咀嚼や食塊形成が終わった後、舌の運動によって食塊を咽頭方向へ送り込む段階です。この時点で嚥下反射はまだ起こっておらず、随意運動が主体となります。

口腔期の特徴

– 舌の前後運動により食塊を咽頭へ移動させる
– 唇の閉鎖と頬の筋肉の協調で食塊がこぼれないよう保持
– 呼吸は通常通り可能であり、誤嚥リスクは比較的低い

他の期との違い

– 先行期:食物を認識し、摂食行動を開始する準備段階
– 準備期:咀嚼や唾液混合で食塊を形成する段階
– 咽頭期:嚥下反射が起こり、食塊が食道へ送られる段階(誤嚥リスクが高い)
– 食道期:食塊が食道を通過し胃へ到達する段階

臨床での重要性

口腔期の障害は、食塊の送り込み不良や口腔内残留を引き起こし、誤嚥や栄養不良の原因となります。リハビリでは舌の運動訓練や口腔ケアが重要です。摂食嚥下障害の評価では、各期の機能を分けて観察し、適切な介入を行うことが求められます。

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