シェアードディシジョンメイキングとは何か?
- 医師が一方的に治療方針を決定する意思決定モデル
- 患者と医療者が情報を共有し、共に治療方針を決定するプロセス
- 患者がすべての治療方針を独自に決定するモデル
- 医療者が複数の選択肢を提示するが、最終判断は医療者が行うモデル
回答
2. 患者と医療者が情報を共有し、共に治療方針を決定するプロセス
解説
シェアードディシジョンメイキング(Shared Decision Making:SDM)とは、患者と医療者が協働して治療方針を決定する意思決定モデルです。従来の医療では、医師が専門的知識をもとに一方的に治療方針を決定する「パターナリズム型」が主流でした。しかし、現代医療では患者の価値観や生活背景を尊重し、治療の選択肢やリスク・利益を十分に説明した上で、患者自身が納得して選択できることが重要視されています。
SDMの特徴
SDMでは、医療者が科学的根拠に基づいた情報を提供し、患者は自分の価値観や希望を伝えます。両者が対話を重ねることで、最適な治療方針を共に決定します。このプロセスは、患者の自己決定権を尊重し、治療への満足度やアドヒアランス(治療の継続性)を高める効果があります。
他の選択肢との違い
1は医師主導型であり、患者の意向が反映されにくいモデルです。3は患者がすべてを決定するモデルですが、専門的知識が不足するためリスクが高くなります。4は選択肢提示型ですが、最終判断が医療者に委ねられるため、患者の主体性が十分に確保されません。
まとめ
SDMは、患者中心の医療を実現するための重要なアプローチであり、特に慢性疾患や複数の治療選択肢がある場合に有効です。近年では、がん治療や終末期医療など、価値観が大きく関わる領域で積極的に導入されています。患者と医療者が協働することで、治療の質と満足度が向上し、医療の倫理的側面にも適合するモデルといえます。
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