呼吸を調節する神経中枢は何か?
- 延髄および橋の呼吸中枢
- 大脳皮質の運動野
- 視床下部
- 脊髄前角
回答
1.延髄および橋の呼吸中枢
解説
呼吸は意識しなくても持続的に行われる生命維持に不可欠な機能であり、その基本的な調節は脳幹に存在する神経中枢によって行われています。具体的には、延髄と橋に存在する呼吸中枢が自律的に呼吸のリズムや深さを調節しています。
延髄の役割
延髄には呼吸リズムの基盤を作る中枢が存在し、吸気と呼気の周期を自動的に生成しています。血中の二酸化炭素濃度や酸素分圧、pHの変化を化学受容体から受け取り、それに応じて呼吸数や換気量を調整します。この働きにより、意識とは無関係に一定の呼吸が維持されます。
橋の役割
橋には呼吸の切り替えを滑らかにする調節機構があり、吸気と呼気の時間配分や呼吸のリズムを整える役割を担います。橋が機能することで、呼吸は過度に深くなったり不規則になったりすることなく、安定したパターンを保つことができます。
他の選択肢との違い
大脳皮質の運動野は、会話や歌唱など随意的な呼吸調節に関与しますが、生命維持としての基本的な呼吸調節は行いません。視床下部は体温調節や自律神経調節に関与しますが、呼吸リズムそのものを作る中枢ではありません。脊髄前角は呼吸筋を動かす運動ニューロンが存在する部位であり、指令を実行する場所です。
看護師が理解しておく意義
呼吸中枢が脳幹にあるという知識は、意識障害や脳幹障害の患者を観察する際に非常に重要です。延髄や橋に障害が及ぶと、呼吸が不規則になったり停止したりする可能性があります。呼吸パターンの変化を早期に察知することは、患者の重篤化を防ぐ上で重要な看護観察の一つです。
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