透析導入患者の原疾患として最も多いものは何か?
- 慢性糸球体腎炎
- 糖尿病性腎症
- 多発性嚢胞腎
- 高血圧性腎症
回答
2. 糖尿病性腎症
解説
透析導入患者の原疾患として最も多いのは「糖尿病性腎症」です。日本透析医学会の統計によると、近年では透析導入原因の約40%前後を糖尿病性腎症が占めており、慢性糸球体腎炎を大きく上回っています。これは生活習慣病の増加や高齢化に伴い、糖尿病患者数が増加していることが背景にあります。
糖尿病性腎症の特徴
糖尿病性腎症は、長期間の高血糖によって腎臓の糸球体が障害され、腎機能が徐々に低下する疾患です。初期には微量アルブミン尿が見られ、進行すると蛋白尿、腎機能低下、最終的に末期腎不全に至ります。血糖コントロール不良や高血圧、脂質異常症が進行を加速させる要因です。
他の選択肢との比較
1の慢性糸球体腎炎はかつて透析導入原因の第一位でしたが、現在は減少傾向にあります。3の多発性嚢胞腎は遺伝性疾患であり、頻度は低いものの一定数存在します。4の高血圧性腎症も原因の一つですが、糖尿病性腎症ほどの割合ではありません。
まとめ
糖尿病性腎症は透析導入の最大要因であり、予防には血糖管理、血圧管理、生活習慣改善が不可欠です。医療現場では、糖尿病患者に対する腎機能の定期的評価と早期介入が重要であり、腎症の進行を防ぐことが透析導入を減らす鍵となります。
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