聴診で「ヒューヒュー」と高音性(wheeze)の副雑音ある代表的疾患は?
- 気管支喘息
- 肺水腫
- 肺炎
- 気胸
回答
1.気管支喘息
解説
聴診で「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と表現される高音性の副雑音は、wheezeと呼ばれ、主に気道が狭くなっている状態で聴取されます。この呼吸音は、空気が細くなった気道を通過する際に生じる振動音であり、代表的な疾患として気管支喘息が挙げられます。
wheezeが生じるメカニズム
wheezeは、気管支平滑筋の収縮、粘膜浮腫、分泌物の増加などにより気道内腔が狭窄すると発生します。特に呼気時は気道内圧が低下し、さらに気道が狭くなるため、呼気で強く聴取されることが特徴です。高音性で連続性のある音として聴こえる点が重要なポイントです。
気管支喘息との関連
気管支喘息は慢性的な気道炎症を背景とし、発作時には可逆性の気道狭窄が起こります。その結果、wheezeが典型的に出現します。夜間や早朝、アレルゲン曝露、感染、運動などが誘因となることが多く、聴診所見は診断や重症度評価の手がかりになります。
他の選択肢との鑑別
肺水腫では主に湿性ラ音が聴取され、ブクブク、パチパチといった低〜中音性の断続音が主体です。肺炎も湿性ラ音が中心で、局所的に聴取されることが多いです。気胸では呼吸音の減弱や消失が特徴であり、wheezeは一般的ではありません。したがって、高音性連続音であるwheezeの代表疾患は気管支喘息と判断されます。
看護師が観察すべき点
看護師はwheezeの有無だけでなく、聴取される部位、強さ、呼気と吸気のどちらで目立つかを観察することが重要です。また、会話のしづらさ、呼吸数、SpO2、使用筋の有無など全身状態を総合的に評価し、症状の悪化を早期に捉えることが求められます。wheezeは緊急対応が必要な呼吸状態のサインとなることがあるため、継続的な観察が重要です。
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