クロストリジウム壊死性腸炎の原因は何か?
- クロストリジウム・ディフィシル感染
- クロストリジウム・パーフリンゲンス感染(ウェルシュ菌)
- サルモネラ菌感染
- 黄色ブドウ球菌感染
回答
2. クロストリジウム・パーフリンゲンス感染(ウェルシュ菌)
解説
クロストリジウム壊死性腸炎(Clostridial necrotizing enteritis)は、クロストリジウム・パーフリンゲンス(Clostridium perfringens)による感染症で、日本語では「ウェルシュ菌」とも呼ばれます。この菌はグラム陽性の嫌気性芽胞形成菌で、食中毒やガス壊疽の原因菌としても知られています。壊死性腸炎は、腸管内で菌が増殖し、産生する毒素(特にα毒素)が腸管粘膜を破壊し、広範な壊死を引き起こします。
ウェルシュ菌の特徴
ウェルシュ菌は自然界に広く存在し、土壌や動物の腸管内に常在します。芽胞を形成するため、加熱調理でも完全に死滅しないことがあります。食中毒の原因としては、加熱後に室温で放置された食品で増殖し、毒素を産生するケースが多いですが、壊死性腸炎の場合は腸管内で直接毒素が作用します。
発症要因
壊死性腸炎は、低タンパク食や栄養不良、免疫低下状態で発症しやすく、特定地域では十分に加熱されていない肉類の摂取がリスク因子となります。新生児や乳児、重症患者で急速に進行し、致死率が高い疾患です。
症状と治療
症状は激しい腹痛、血性下痢、嘔吐、ショック症状で、腸管穿孔や腹膜炎を伴うこともあります。治療は抗菌薬(ペニシリン系など)と外科的処置(壊死腸管切除)が中心です。看護師は、急変時の対応、ショック管理、感染予防、栄養管理を徹底する必要があります。
まとめると、クロストリジウム壊死性腸炎の原因は「クロストリジウム・パーフリンゲンス(ウェルシュ菌)感染」であり、毒素による腸管壊死が特徴です。ウェルシュ菌は芽胞形成能を持ち、加熱後も生き残るため、食品衛生管理と感染予防が重要です。
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