6月22日 看護師カレンダークイズ 解答

 
クイズ内容
精神科医、森田正馬によって創始された神経症に対する独自の精神療法を何というか?
解答
森田療法
解説
森田療法創始当時の疾患名としては主に神経衰弱を治療対象としていたもので、現代においては、不安障害、強迫性障害などのいわゆる神経症が主な治療対象疾患である。また、近年はPTSD、心身症、うつ病、パニック障害などの疾患に対して適用されることもある。心の中に生じる不安や緊張などの思考・感情などを過度に気にする性格傾向を有する人は、そういった不安や緊張などを「あってはならないもの」として自力で取り除こうとしてしまうが、そのような意識的コントロールの試みで不安や緊張などが取り除かれることは通常なく、むしろ、注意・意識が向いてしまうことで、不安や緊張などがかえって強まり、これをまた意識的にコントールしようとして、更に不安や緊張などが強まっていく、という悪循環が生じる。森田正馬は、このような悪循環こそ神経症の本態であると分析した上で、この悪循環を脱するために、自身の思考・感情などをコントロールしようとして一喜一憂する姿勢を戒め、そういった思考・感情などは自然に湧くまま(=あるがまま)で良く、むしろ、自然に湧いてくる思考・感情などはどうあれ、自分がやるべき外的行動を積み重ねることに関心を向ける姿勢を重視する。このような意識・姿勢の転換を治療法として体系立てたのが森田療法であり、「外装が整えば 内装自ずから熟す」という言葉は、意識的にコントロールしようとしても何ともできなかった不安や緊張などが、外的行動に関心・意識がシフトしていくに伴って、自然と緩和されていく森田療法の治療過程を端的に描写したものである。

森田療法では、このような治療の要点を表すものとして、「あるがまま」という言葉をしばしば用いる。しかし、森田療法における病態把握・アプローチを理解しないまま、「あるがまま」「外装が整えば 内装自ずから熟す」などの言葉やイメージが表面的な形で一人歩きすると、森田療法の誤解や誤ったメッセージにつながりかねないため注意が必要である

 

 

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