急性期褥瘡と慢性期褥瘡のケアに関する説明として最も適切なのはどれですか。
- 急性期は再発予防が中心、慢性期は感染制御と全身管理が中心となる。
- 急性期は創面保護と全身状態の安定化を優先し、慢性期は原因除去と組織治癒促進、再発予防を段階的に進める。
- 急性期・慢性期でケアの優先順位は変わらず、すべて同じアルゴリズムでよい。
- 慢性期は除圧の必要性が低下するため、体位変換は週数回で足りる。
回答
2. 急性期は創面保護と全身状態の安定化を優先し、慢性期は原因除去と組織治癒促進、再発予防を段階的に進める。
解説
フェーズごとの目標設定
「急性期褥瘡 ケアのポイント」「慢性期褥瘡 ケアのポイント」の区分が示す通り、褥瘡管理は病期で目標が異なります。急性期では、痛み・浸出・感染リスクへの初期対応、創面保護、出血・壊死組織の評価、全身状態の安定化(循環・呼吸・栄養・水分バランス、併存症管理)を優先します。慢性期では、原因(圧・剪断・摩擦・湿潤)の徹底した制御、適切な除圧・ポジショニング、スキンケアとドレッシング選択、栄養最適化を通じて肉芽形成と上皮化を促進し、再発予防まで視野に入れます。
誤りの選択肢について
- 急性期=再発予防中心:再発予防は重要ですが、急性期はまず安全確保と創保護・全身安定化が優先です。
- 優先順位は同一:病期により合併症リスク・治癒能力が異なるため、同一アルゴリズムは不適切です。
- 慢性期は除圧頻度が低下:治癒促進と再発防止のため、慢性期でも適切な頻度での体位変換・除圧は不可欠です。
病期に応じた目標・指標・介入を結びつけることが、治癒までの最短経路をつくります。
関連セミナー
- イマ、知っておきたい褥瘡とIAD(失禁関連皮膚炎) 〜予防のためのケア〜
- 褥瘡の基礎理解から評価指標DESIGN-Rの活用、発生予防、体圧管理や除圧、適切なポジショニング、スキンケア、栄養管理まで、褥瘡ケアの重要ポイントを体系的に学ぶセミナーです。また、急性期・慢性期褥瘡それぞれに求められるケアの違いも整理し、IAD(失禁関連皮膚炎)の発生メカニズム、予防的ケア・治療的ケア、スキントラブルの予防やオムツ装着方法など実践に直結する知識も習得できます。褥瘡・IAD管理の総合力を高めたい看護師に最適の内容です。