体圧管理・除圧に関する説明として最も適切なのはどれですか。
- 除圧はスキンケアよりも重要ではないため、創部の清潔保持ができていれば省略できる。
- 体圧管理は体位変換やポジショニング、支持面の選択を含み、剪断や摩擦の低減も狙う。
- 体圧管理は栄養状態の改善が達成された後に着手するのが基本である。
- ポジショニングは安楽を目的とするのみで、褥瘡予防効果は期待できない。
Sss
回答
2. 体圧管理は体位変換やポジショニング、支持面の選択を含み、剪断や摩擦の低減も狙う。
解説
体圧管理・除圧の本質
褥瘡の発生・悪化には「圧迫」「剪断」「摩擦」「湿潤」が関与します。体圧管理・除圧は、このうち特に圧迫と剪断・摩擦に直接働きかける中核介入です。具体的には、定期的な体位変換、解剖学的ランドマークを踏まえたポジショニング、エアマットなど支持面(寝具・体位保持具)の適切な選択とセッティングを組み合わせ、局所の高圧部を回避し、力のベクトルと接触面積を最適化します。これにより微小循環を保護し、壊死や深部組織損傷の進行を抑制します。
誤りの選択肢について
- 省略できるという考え:スキンケアは重要ですが、除圧を欠くと病態の基盤(圧負荷)が残存し、創は悪化し得ます。
- 栄養改善後に着手:全身管理(栄養)と局所管理(除圧)は同時並行で行うべきです。待つ理由はありません。
- 安楽のみ:ポジショニングは安楽と同時に、剪断・摩擦の制御、体圧分散に直結する予防・治療手段です。
体圧管理は単独で完結せず、スキンケア・栄養管理・排泄管理と組み合わせることで最大効果を発揮します。
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