クイズ内容 |
交感神経が興奮すると血糖値はどう反応するか? |
解答 | 上昇する |
解説 | 血糖値が低下すると、すい臓のランゲルハンス島の A 細胞が感知し、グルカゴンというホルモンが血液中に分泌される。 グルカゴンは肝臓に貯蔵されているグリコーゲンをグルコースに分解させ、血糖値を上昇させる。 同時に血糖の低下は、視床下部でも感知しており、交感神経が刺激され、その刺激がすい臓のランゲルハンス島の A 細胞に伝わることでもグルカゴンを分泌させる。 視床下部により別の交感神経が刺激され、副腎の副腎髄質からはアドレナリンというグルカゴンと同様のはたらきをもつホルモンも血液中に分泌される。 さらに視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが血液中に分泌され、脳下垂体前葉から副腎刺激ホルモンの分泌を促し、このホルモンが副腎皮質を刺激することで糖質コルチコイドというホルモンを分泌させる。 糖質コルチコイドは全身の筋肉のタンパク質を分解し、グルコースの合成を促進させ、血糖値を上げさせる。 このようなしくみで、運動や空腹によって血糖値が下がっても、低血糖になることはほとんどなく、安定が保たれている。
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