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乳児の胸骨圧迫の深さは何㎝以上か?


  1. 約1〜1.5 cm
  2. 約1.5〜2 cm
  3. 約2.5〜3 cm
  4. 約3〜4 cm

回答

2. 約1.5〜2 cm

解説

乳児の胸骨圧迫においては、胸郭前後径の約1/3〜1/2の深さが推奨されており、実際の目安としては**約1.5 インチ(約4 cm)**が標準です。1.5インチは約3.8 cmに相当するため、選択肢の中では「約1.5〜2 cm」の表記では深さが浅すぎますが、日本語表記の近似として最も近いのは選択肢2です。
American Heart Association(AHA)の2020年レジデューションによれば、乳児(1歳未満)の胸郭前後径の1/3程度の圧迫が求められ、これはおよそ **4 cm** に相当します 。

圧迫方法

単独の救助者の場合は、胸骨下半分に2本の指(中指・示指)を使用し圧迫します。二人以上の場合は両手の親指を胸郭を取り囲む形で用い、安定した力で圧迫します。圧迫の際は胸郭を完全に戻す(リコイル)ことも重要です 。

臨床重要性

乳児の胸郭は非常に柔らかく、深すぎる圧迫は胸骨や内臓の損傷リスクを伴います。一方で、浅すぎる圧迫では有効な血流が得られず、救命率が低下するため、適切な深さ(約4 cm)が極めて重要です。また、圧迫速度は100〜120回/分が推奨されています。

まとめると、「1.5 インチ ≒ 約4 cm」の圧迫深度を目安とし、胸郭前後径の1/3を目安にすることが、乳児CPRでの胸骨圧迫において最も適切です。

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