脳ヘルニアによる主な症状は何か?
- 意識障害や昏睡
- 瞳孔の異常(散瞳や対光反射消失)
- 呼吸異常や血圧変動などの自律神経障害
- 全ての選択肢が正しい
回答
4. 全ての選択肢が正しい
解説
脳ヘルニアは、頭蓋内圧亢進により脳組織が正常な位置から逸脱し、頭蓋内の隔壁(テント切痕や大後頭孔など)を越えて移動する病態です。これは生命に直結する緊急事態であり、迅速な対応が必要です。脳ヘルニアの種類には、テント切痕ヘルニア(uncal herniation)、大後頭孔ヘルニア(tonsillar herniation)、大脳鎌下ヘルニアなどがありますが、共通して脳幹圧迫による重篤な症状を呈します。
主な症状
- 意識障害:脳幹や視床の圧迫により、軽度の傾眠から昏睡まで進行します。
- 瞳孔異常:特にテント切痕ヘルニアでは動眼神経圧迫により患側の瞳孔散大、対光反射消失が見られます。
- 呼吸異常・循環障害:脳幹圧迫により不規則呼吸、徐脈、高血圧などのクッシング現象が出現します。
病態の進行と危険性
脳ヘルニアは頭蓋内圧の急激な上昇によって起こり、原因としては脳出血、脳腫瘍、外傷性脳損傷、重度の脳浮腫などがあります。進行すると呼吸停止や心停止に至るため、早期発見と治療(減圧手術、浸透圧利尿薬投与など)が不可欠です。
看護師の役割
看護師は意識レベル、瞳孔の大きさと反応、呼吸パターン、血圧・脈拍の変化を頻回に観察し、異常を認めた場合は直ちに医師へ報告する必要があります。また、頭部挙上や体位管理、鎮静・鎮痛の適切な実施も重要です。
まとめ
脳ヘルニアの症状は多岐にわたりますが、意識障害、瞳孔異常、自律神経障害は典型的であり、全ての選択肢が正しい症状です。これらの兆候を見逃さないことが救命の鍵となります。
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